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歯のおはなし
2014.12.08

歯列崩壊への流れ

こんにちは。熊本県熊本市の歯列矯正専門医院、熊本駅前矯正歯科クリニック院長の上村です。


最近は本当に大変ですね。

強烈寒波は居座るし、円安は急激に進むし、衆議院はいきなり解散しちゃうし。

12月の忙しいときに、ほんと大変です。。。。

さて、愚痴ばっかり言っても人生は良くならないので、

本日も前向きに頑張っていきましょう!!

前回は歯が抜けて放置したらどうなるのか、ということについて説明しました。

今回もその続きです。

下の奥歯が何かしらの理由でダメになり抜いたとします、これを放置すると、

その奥の歯もダメになるのは、前回説明したとおりです。

下の奥歯が2本ともなくなると、上の噛み合っていた歯は止まるところがないので、

下に伸びてきます。これを挺出(ていしゅつ)と言います。

これを放置した場合(下の歯について対応しなければ)は、

咬むところがなくなるので、上の歯を抜くしか手段がありません。

これで一方の奥歯は4本喪失します。

歯列が乱れて歯並びが悪くなると、咬み合わせのバランスが崩れます。

食事でものを咬む時の顎の力はとても強く、

歯にとても大きな負荷がかかります。

本来28本の歯で力を分散して、左右で均等に咬むことが自然です。

ところが、どちらか一方で歯が喪失すると急激にもう一方に強すぎる負荷がかかります。

そのまま放置すると、負荷がかかり過ぎて骨が持たずに上下とも歯が脱落します。

歯が一本抜けたことを放置しただけで、このように大臼歯8本がダメになります。

この変化は2~3年で起こるようなものではなく、20~30年かけて進みます。

もしかすると、歯が抜けて放置しても割と長期間他の歯を残せるかもしれません。

しかし、すぐに処置するよりも寿命が短くなるのは間違いないでしょう。

上下左右の大臼歯が喪失すると、次に歯列がどう変化していくのか。

また次回にお話したいと思います。



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