こんにちは。熊本県熊本市の歯列矯正専門医院、熊本駅前矯正歯科クリニック院長の上村です。
前回、80歳で不動産業を起業して、
3年間で年商3億のスーパーなおばあさんを
ご紹介しました。
この方、商売する中で、1つ決めていることがあるんだそうです。
それは
『嘘をつかないこと』
だそうです。
どんな小さなことでも、売り手に不利な情報でも、自分で確認して
買い手に損になるようなことも必ず伝えるようにしていると。
当たり前と思われることですが、とても大事なことですよね。
医療も全く同じだと思うんです。
例えば、矯正治療について
“絶対に”歯を抜かないで治せるとか、リスクは“全く”ありませんとか。。。
どうでしょうか?
そりゃ私も矯正治療を専門に行っている歯科医ですから
歯を抜かないで並べることはできますよ。
でも“本来なら抜歯が適当と診断された歯列”に対して
抜歯しないで“無理に”並べた結果、
口元がお猿さんみたいに突出したり、前歯で噛み切れない開咬になったり、
歯肉退縮、歯根露出、歯根吸収のリスクがあがったり、よく噛めなくなったり、
すぐ後戻りしてしまったり。。。
“無理やり”歯を抜かない矯正治療には、そんなリスクもあるんです。
その説明をしないで “絶対に”歯を抜かないで治せる とは
なかなか言えないですよね。
ですから私は、
歯列の遠心移動や拡大、ローテーションの改善、歯の整直、ディスキング
(これらは全て、歯列の中にスペースを獲得するための方法です。)
など様々な手を尽くしても、上記に書いたリスクが伴う時には、
抜歯を伴う矯正治療を薦めます。
抜歯による矯正か非抜歯による矯正か、どちらがいいのかは、
患者さんの状態次第です。
両方の利点と欠点をご納得いただいてから、
矯正治療を開始するのが、ベストだと考えております。
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