こんにちは。熊本県熊本市の歯列矯正専門医院、熊本駅前矯正歯科クリニック院長の上村です。
今回は乳歯の重要性についてお話しようと思います。
最近は“歯の大切さ”について広く知られるようになっているので、
皆様重々承知しておられるかと思いますが、
永久歯についてはご説明するまでもありませんけれども、
乳歯をナメてはいけません。
仮に乳歯が虫歯になってしまい、抜かないといけない!!
といった事態になったとします。
『次に大人の歯が生えてくるからいいやー』、って放っておくと、
後で大変な目に合います。
歯は隙間があればその隙間に動いてくる習性(特徴)があります。(図を参照)
乳歯が虫歯などで本来より早く喪失すると、
次に生えてくる永久歯が口の中に出てくるまで、
すごく時間がかかります。
こうなると、後方で既に生えている永久歯が、抜けた隙間に寄ってきたり、
前に倒れてきたりします。
一体これの何がまずいのか?
勘がいい方はもう“ピン”と来るかと思いますが、
前歯と奥歯の間の距離が短くなるのです。
実は、永久歯は奥から順番に、又は、前から順番に生えるわけではありません。
前歯と6歳臼歯が大体同じ時期に出てきて、
その間に挟まれた永久歯が後から(正常では10~11歳頃)生えてきます。
つまり6歳臼歯が前方に移動してくることで前後的な幅が狭くなり、
歯が入りきらずに生えなくなったり、
生えても無理やり出てくるので歯列が凸凹になってしまうのです。
糸切り歯が綺麗に生えずに八重歯になってしまうのは、
間に挟まれた3本の歯の中でも最後に生えてくるため、
隙間が足りずに降りてこられないからなのです。
乳歯の後に永久歯が生えてくるからといって、乳歯を疎かにしてはいけません。
ダメよ~~~、ダメダメ♪ です。
乳歯が一本早く抜けるだけでも、その後の歯列に与える“悪”影響は計り知れません。
幼児からの歯磨き習慣、食生活(だらだら食いをやめる)をしっかりして、
乳歯を虫歯から守りましょう!!
もしも乳歯が、特に奥の乳歯が早期に脱落しちゃった!!場合は、
早めのご相談をお勧めします。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
ちょっと長くなりましたので、今回はココまで。
次回は歯が倒れることの弊害についてお話しようと思います。
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